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京都国際芸術祭DANCEプログラム11/1より上演


「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」は、2010年より毎年秋に京都市内の劇場を中心に世界各地から先鋭的な舞台芸術を紹介してきました。このたび、8回目となるフェスティバルを2017年10月14日から11月5日の23日間にわたって、ロームシアター京都をメイン会場に開催します。 国内外のアーティストと共に作品を製作する「創造するフェスティバル」として、新作を積極的に紹介。「創造」と「交流」の実験の場として、京都という都市が国際的な舞台芸術のプラットフォームとなることを目指しています。 今回のプログラミングにあたっては、テーマを「内なる他者との出会い」とし、アーティスト自身が地理的・ジャンル的・方法的な移動を行い、慣れ親しんだ自らの文脈を切断してみることで、自らの内でありながら《異なるもの》を見出すことを企図しています。 また、「東アジア文化都市2017 京都」のコア期間事業として実施する、中国および韓国アーティストによる上演と交流プログラム、観劇体験を深めるための多彩な関連イベントも充実させ、様々な角度から舞台芸術の魅力に触れられる絶好の機会となるでしょう。 京都国際舞台芸術祭実行委員会

https://kyoto-ex.jp

トリシャ・ブラウン・ダンスカンパニー

『Anthology: Trisha Brown』

2017年 11月1日−11月2日京都府立文化芸術会館 ホール

11月1日(水)19:30-【残席少】2日(木)15:00-

パイオニアであり続けたブラウンが遺した、 劇場のための3つの記念碑的作品を上演

「Opal Loop / Cloud Installation #72503 「L'Amour au thèâtre」 「Groove and Countermove」

今年の3月、振付家のトリシャ・ブラウンが80歳で逝去したというニュースは世界を駆け巡った。1960年代のニューヨークで本格的に活動をはじめ、従来のシアター概念を覆す様々な実験的作品を発表、ジョン・ケージやローバート・ラウシェンバーグなど数多くのアーティストたちとのコラボレーション、さらにオペラ座バレエ団にレパートリーを振り付けるなど、生涯にわたって留まることなく現代におけるダンス表現を牽引し続けてきた存在。2016年春には、トリシャ・ブラウンの初期作品群が京都国立近代美術館において上演されたが、3日間の前売チケットは早々に完売となった。

フランス・バロック音楽の大家ラモーのアリアを使った「L'Amour au Théâtre」、中谷芙二子による「霧の彫刻」とのコラボレーションから生まれた「Opal Loop / Cloud Installation #72503」など、今回は劇場作品3作を上演する。最後までパイオニアであり続けたブラウンが遺した作品と思想をどう次代に受け継いでいけるか。彼女をしのぶとともに、ダンスの継承を考える絶好の機会となるだろう。

マルセロ・エヴェリン/Demolition Incorporada

『病める舞』

2017年 11月3日−11月4日ロームシアター京都 サウスホール

11月3日(金祝)17:30-◎4日(土)17:30-*

ブラジルの鬼才ダンサーが日本の舞踏に出会ったら。未知なる出会いの到達点は果たしてどこだ!?

ほぼ全裸のパフォーマーが輪になって走り続ける『マタドウロ(屠場)』、全身を漆黒に染めたダンサーがひと塊になって観客の間を蠢きまわる『突然どこもかしこも黒山の人だかりとなる』。ブラジルの鬼才マルセロ・エヴェリンは、過去2回KYOTO EXPERIMENTで作品を発表しているが、いずれも客席と舞台が混然一体となった場の中で、観客を興奮と困惑のはざ間へと連れ出してくれた。

そんなエヴェリンが次に目をつけたのが日本の舞踏。舞踏を生んだ土方巽とその残された著作『病める舞姫』を手がかりに、日本で数々の舞踏家や研究者と接触を重ね制作を深めてきた。約30年にわたって活動してきたエヴェリンの身体やダンスへの問いかけが引き寄せた土方のラディカルな思想「衰弱体」。およそ近代のダンスに根底的な問いを投げかけたその思想に対して、野生の知性と生命に満ちた作品を送り出してきたエヴェリンがどのように向き合うのか。 安寧なる日常、そしてコンテンポラリーダンスを激しく揺り起こす作品となることだろう。


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