オープニングガラは恒例のデフィレで開幕した。学校の生徒たち、そしてカンパニーのダンサー全員がオペラ・ガルニエの絢爛たるステージに一堂に会するデフィレ。最初は女性、次いで男性という順序で、どちらも生徒たちは低学年から、ダンサーたちはカドリーユから行進を始める。ただステージ上を彼らが歩くだけの毎回同じ演出ながら、美しく感動的である。ステージ裏の鏡とシャンデリアの間であるフォワイエ・ドゥ・ラ・ダンスまで舞台を広げて、という会場の美しさもさることながら、エレガンスを第一義にするフレンチスタイルを学ぶ生徒、学んだダンサーたちは歩く姿だけでも絵になるのだ。世界中、バレエカンパニーは数あれど、これほど美しいデフィレを実現できるのはパリ・オペラ座ならではだろう。
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