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今回の演目は「ヌレエフ・ガラ」と『海賊』。「ヌレエフ・ガラ」はルグリがウィーンの芸術監督として構成したプログラム、『海賊』は初めて改訂・振付を行った全幕バレエだ。ルグリ監督は2020年で同バレエ団の芸術監督退任を表明しており、そういう意味では本公演は10年のかたちのひとつを目にする機会といえるかもしれない。
また今回の『海賊』公演にはマリインスキー・バレエ団のプリンシパル、キミン・キムがゲストとして参加する。このほどキムとルグリ監督による『海賊』の公開リハーサルが、引き続き今回の来日公演に向けて、ルグリ監督による記者会見が行われた。
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ウィーン国立バレエ団
世界で最も権威あるオペラハウスとして確固たる地位を築いているウィーン国立歌劇場。皇帝フランツ・ヨーゼフI世の時代に行われたウィーン都市大改造計画の一環として、ウィーン市庁舎、ブルク劇場とともに建設されたウィーン帝立・王立宮廷歌劇場が現在のウィーン国立歌劇場の前身です。
1869年5月25日の杮落しには、皇帝フランツ・ヨーゼフI世と皇妃エリザベートの臨席の下、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』が上演されました。第二次世界大戦で大きな被害を受けた後、歌劇場は2200の観客席と最新の技術を備え、再び総監督に就任したカール・ベームの指揮によるベートーヴェンの『フィデリオ』によって1955年11月5日に再オープンしました。 今日では、ウィーン国立歌劇場は特に世界最大のレパートリーを誇る歌劇場として知られ、世界で最も重要なオペラハウスのひとつとしてその地位を確立しています。毎年9月から6月までの上演期間に、60以上に及ぶオペラやバレエのレパートリーを300回以上公演し、世界中から集まる愛好家たちを魅了しつづけています。歌劇場は、約60名の専属歌手、約80名のダンサーが所属するウィーン国立バレエ団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の楽団員が選抜されるとして世界一有名な歌劇場オーケストラ、コーラス、さらに約250名にも及ぶ専属技術スタッフで構成されています。 歴代の総監督にはグスタフ・マーラー、リヒャルト・シュトラウス、カール・ベーム、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ロリン・マゼールといった錚々たる芸術家の名が並びます。2010年9月1日より、総裁はドミニク・メイヤー、ウィーン国立バレエ団はフォルクスオーパー・バレエと統合しマニュエル・ルグリが芸術監督に就任。世界のバレエ界を知り尽くしたルグリによる采配で、ウィーンのバレエは、オペラと並ぶ人気を誇り世界中から注目を集めています。
Bunkamuraオーチャードホール『ウィーン国立バレエ団 2018年来日公演』スポット映像
Bunkamuraオーチャードホール『ウィーン国立バレエ団 2018年来日公演』
「海賊」リハーサル映像