リハーサル映像が公開
http://www.ballet.org.uk/whats-on/akram-khan-giselle/
<あらすじ> 1幕 ジゼルは、アパレルの工場で働く移民労働者のコミュニティの一員。工場が閉鎖されて職を失った彼らは、高い壁によって、生活の基盤や安全を求める希望からも切り離されている。これら移民労働者は流民として、工場の地主たちにエキゾチックな娯楽を提供する存在となっている。1幕では、裕福なアルブレヒトは恋人ジゼルを訪ねるため、流民の一員を装う。だが、彼の存在は、ジゼルを愛するヒラリオンによって気づかれる。ヒラリオンは、地主たちと取引をして流民たち、そして自身のために変幻自在のフィクサーとして暗躍している。
アルブレヒトのジゼルへの求愛は、予期せぬ地主たちの到着によって遮られる。地主たちの中に婚約者バチルドを見つけたアルブレヒトは、隠れようとする。ジゼルは、バチルドの美しいドレスは自分たちが働いている工場の製品であることを認識する。流民たちは、地主たちのために踊るが、アルブレヒトとヒラリオンが争い始めて中断する。バチルドの父は、アルブレヒトにバチルドの元、そして自分たちの世界に戻るようにと言う。それに同意してバチルドのところに戻ろうとするアルブレヒトを見て、ジゼルは悲しみのあまり狂ってしまう。地主たちの命令で流民たちはジゼルの周りで踊る。人々が散り散りになった時に、ジゼルは倒れてこの世を去っていた。地主たちはジゼルの死への責任を否定し、壁の向こうへと去っていく。
2幕 壊れて廃墟となった幽霊屋敷のような工場が現れる。ここでジゼルや同僚の女性たちが働き、その多くが死んでいった場所だ。ここでアルブレヒトはジゼルの死を悲しみ、地主たちに面と向かって非難する。
ここではウィリたちは、工場労働者の幽霊であり、生前のひどい扱いに対して復讐を誓っている。ウィリの女王であるミルタが現れ、アルブレヒトを追い払う。ジゼルの遺体から彼女の魂を死の世界へと呼び寄せ、情け容赦ないウィリたちの一員として迎える。 ヒラリオンはジゼルの墓前に彼女を弔うためにやってくる。ウィリたちは彼を取り囲みジゼルの死に対して報いを要求し、彼は残酷に殺戮される。
アルブレヒトは戻ってきてジゼルの存在に気が付く。恋人たちは生と死のはざまでめぐり合う。暴力の輪の中に分け入り、ミルタの命令に背いたジゼルはアルブレヒトを赦し、生の世界へと解放する。ウィリたちはジゼルと離れ、上流階級から追放されて流民となったアルブレヒトは、壁の横で一人取り残される。
英国ナショナル・バレエ団(ENB)が2016年秋に上演する
アクラム・カーン版『ジゼル』の予告編映像が公開!
27 Sep 2016 – 19 Nov 2016