36回目を迎えるモンペリエダンス・フェスティバル 6月23日から7月9日まで
http://www.montpellierdanse.com
Photo: Emanuel Gat / Design graphique: Les Produits de l’épicerie
モーリス・ベジャール、ピナ・バウシュ、マース・カニングハム、ビルギット・クルベルグなど一時代を築き上げた振付家たちが亡くなり、また、フォーサイスやキリアンなど世界のダンス界をリードしてきた振付家たちの引退が続き、世代交代真っ盛りの今、それでは今後のダンス界の動きはどうなるのだろうかを第一のテーマに取り上げた。
そこでフェスティバルの開幕に選ばれたのが、ヤコポ・ゴダニ率いるドレスデン・フランクフルト・ダンス・カンパニー。
フォーサイスと活動を共にしたダンサーで、フォーサイス・カンパニーを引き継ぎ、今回上演されるゴダニの新作「The primate trilogie」は、バレエ・フランクフルト時代を彷彿させ、身体能力の可能性をさらに深めてくれる作品のようです。
ドレスデン・フランクフルト・ダンス・カンパニー ⒸDominik Mentzos
注目されるのは、ル・パタン・リーブル。つまり、スケートリンクでのコンテンポラリーダンス。
ル・パタン・リーブルⒸDanceUmbrella
不況で市や地方自治体からの助成金が減る中、コンテンポラリーダンスを主に助成するBNPパリバ財団が唯一のメセナで、2012年以来上演するカンパニーのレジデンス費用を受け持っている。
創作費用もかかることながら滞在費もかかるわけで、今のところ2018年までの契約だそうだが、今後とも末永い援助を期待すると同時に、フェスティバルの運営の難しさを改めて考えさせらます。